配達エピソード
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2011.3.11 東日本大震災のケース
2011年3月11日に発生した東日本大震災。
この時、取引のある建設会社さんより「東京まで軽油を運んでほしい」という依頼を受けました。理由は、東北で使うため。
震災発生から2日後の緊急車両なども燃料がなくて動けない、避難所の暖房もない状態でした。軽油を積み、滋賀と東京を5往復。当時、当社以外にも滋賀県の業者が何社か動いています。
ただ、大手の会社は緊急時にスピーディに動くことができません。しかし、当社のように独自の油槽所を持ち日頃からタンクローリーで配達している会社であれば、さまざまな要望に臨機応変に即時対応することが可能です。自然災害の多い日本において、重要な役目を果たせられると思います。
建設現場への給油もお手の物!
建設現場に燃料を配達する場合、天気によって工事の進行度合いは左右されるもの。当社では「雨が降っていますが、明日の工事はどうしましょうか?」等の確認のために連絡を入れさせて頂くこともあります。明日も工事があるとの確認を取った上で配達の手配を行うため、連絡の行き違いによる時間の無駄がありません。
また、燃料補給にはタイミングも重要です。例えばダンプカーが止まっている時間帯を見計らい、作業を行うということもひとつの方法。また、狭い工事現場において「14時半に来て」と依頼を受けた場合は必ず理由を聞くようにします。それが「生コン車が15時に来るから」との理由であれば、30分の間に燃料を補給し、当社が作業を終えた後に生コン車が入る流れを守ります。これらは、燃料補給のために工事が中断する事態を避けるため。他にも「滋賀県の職員さんが視察に来るから、安全のためにこの時間帯は避けて欲しい」「工事現場近くに学校があるため、子供の下校時刻の出入りは避けて欲しい」という要望にも細かくお応えしています。
大雪時のトラブルにも対応!
以前、大阪府堺市から滋賀県に運ばれていた燃料は現在三重県四日市市発にルート変更されています。平常時であれば特に問題はありませんが、大雪が降ると鈴鹿峠や新名神も通行止になるため、交通が大混乱することもあります。この場合三重県桑名市から岐阜を経由して滋賀に入ることになりますが、渋滞中の下道を通るルートのため、通常の何倍もの時間が必要です。
しかし、このような大雪の際にも、滋賀県内の工場は稼働しています。ガソリンスタンドでの作業やタイヤトラブル等を同時進行で処理しながらそういった工場への燃料の配達を対応したことも1度や2度ではありません。スタッフ一同が日頃からマニュアル対応ではなく、優先順位を考え臨機応変な対応を行なっているからこそ、できることだと言えます。
写真はそれぞれイメージ写真となります。